流圧通信
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タオルを絞る、ペットボトルのフタを開ける、ハンドルを回すなどで手首が痛くなる。
テニス、バスケットボール、剣道、ボクシングなどスポーツをしていて、手首を動かすと痛みが強く出て支障が出る。
上記の症状で小指側の手首が痛む方はTFCC損傷の疑いがとても強いです!
Contents
TFCC損傷とは

三角繊維軟骨複合体(さんかくせんいなんこつふくごうたい)という手首の小指側にある軟骨(膝でいう半月板)や靭帯(骨と骨を繋ぎとめている紐のようなもの)の総称をいいます。
上記を痛めてしまうことを三角繊維軟骨複合体損傷・・・通称TFCC損傷といいます。
発生原因としては2つの要素が考えられます。
TFCC損傷の主な発生要因とは
スポーツ・日常生活での手首の使い過ぎによるTFCC損傷
よくあるケースでは、日常生活や仕事での手を使いすぎてしまうことによる負傷です。
具体的にはスポーツ、(テニスや野球などのボールのインパクトの瞬間や剣道の竹刀を振る動作、ボクシングで手首を捻る打ち方(フック、アッパーなど)、様々な原因でTFCC損傷になりやすいです。
転倒したときに手をついてTFCC損傷
もう一つの原因は転んで手を衝いて転倒してしまうことです。この原因は全年齢が対象になります。それは子供から高齢者まで手を衝いて転倒することは少なからずあると思います。
しかし、手を衝いて転倒したからといって必ずTFCC損傷になるかと問われればそんなことはありません。
手首の骨折だけでなく、肘、肩、鎖骨などの骨折、脱臼、捻挫(ねんざ)の判断が必要になります。
更には手首の中でも痛めたところが小指側でなければ、TFCC損傷でないこともありますので、しっかりと判断していきましょう。
自分での判断は難しいため医療機関に受診することを強くオススメします。
では、TFCC損傷になってしまった際のテーピングをご紹介していきます。
TFCC損傷のテーピング方法は?
それでは皆さんお待ちかねの、TFCC損傷のテーピングをご紹介していきます。
TFCC損傷のテーピングが簡単にできるように動画で説明しております。
テーピングもいくつか種類がありますので、用途に合わせて使い分けしてみてください。
テーピングの種類
テーピングは大まかに2種類あります。
それは、「伸縮性のテーピング」と「非伸縮性のテーピング」に分かれます。
伸縮性のテーピング
まずは、伸縮性のテーピングです。一般的に知られているのが「キネシオテープ」だと思います。
色は、茶色が多いですが、最近は見た目のオシャレにも気を使う方がいるので様々な色があります。
さて、伸縮性のテーピングの役割ですがいくつかあります。
1・・・筋肉の動きをサポートしてくれる。
2・・・関節可動域を制限しつつ、可動性をサポートしてくれる。
3・・・患部を圧迫することにより、痛みを軽減してくれる。
などの効果があります。
伸縮性のテーピングは、動く時の補助として考えてください。
非伸縮性のテーピング
次に、非伸縮性のテーピングです。一般的に知られているのが「ホワイトテープ」だと思います。
色は、ホワイトテープというくらいなので白色です。ですが、最近はこちらも様々な色のテープが出始めているようですが、伸縮性のテーピングに比べるとまだまだ少ない印象です。
では、非伸縮性のテーピングの役割を説明していきます。
1・・・固定力がとても強く関節の動きを出来る限り少なくしてくれる。
2・・・患部を圧迫することにより、痛みを軽減してくれる。
などの効果があります。
非伸縮性のテーピングは、「どうしても動かないといけない、けど動かすと痛い」そんな方にオススメです。
また、非伸縮性のテーピングを貼る際にかぶれてしまう方は、「アンダーラップ」を活用するとかぶれにくくなります。
他にも、体毛の上から直接、非伸縮性のテーピングをすると剝がすときに痛い場合でもアンダーラップは有効です。
私がオススメする伸縮性のテーピング
私が接骨院やスポーツの現場でテーピングをいろいろ使ってきて「このテーピングは使いやすい」と思ったものをご紹介していきます。
私がオススメするのは「株式会社キロアルファさんのキロテープ」です。
このテーピングは「はがれにくい」「撥水性に優れてる」「かぶれにくい」の3拍子?揃ったものです。
そして、私が何が一番気に入っている点は「撥水性とかぶれにくさ」です。
私自身、「かぶれやすい体質」で、すぐに赤くなり痒くなってしまうのですが、そんなことがないんです。
現場でも肌が弱い方にも使用しても1日、2日と貼り続けていても大丈夫な方が多かったです。
とは言っても、過信しすぎてしまうのは良くないので、注意しながら使用してください。
次にテーピングの太さについてご紹介していきます。
テーピングの適当な太さ
テーピングをしようと思った際に「どれくらいの太さが適切なのか?」悩む方も多いのではないでしょうか?
企業により若干の誤差がありますので、目安としてご紹介していきます。
12mm、25mm、50mm、75mmの4種類があります。
12mm・・・主に手や足の指に使用します。
25mm・・・主に手首、肘、前腕部に使用します。
50mm・・・主に肩、上腕部、大腿部(もも)、膝、下腿部(ふくらはぎ)、足首に使用します。
75mm・・・主に背部、腰部、臀部(お尻)に使用します。
人によって太さが違うので目安として覚えておいてください。
また、50mmのテーピングは半分に切ると25mmにもなるので、オールマイティーに使えると思います。
ですので、迷った際は50mmを選ばれるといいかもしれないですよ。(笑)
次に、テーピングをする際に適した時間帯をご紹介していきます。
テーピングをする適した時間帯
意外と知られていないところだと思います。
では、どの時間帯にテーピングをすれば良いか?
それは、お仕事やスポーツなど動く30分前にテーピングを巻くのが良いとされています。
そして、お仕事やスポーツが終わり次第にテーピングは外してしまいましょう。長時間テーピングをしているとか「かぶれ」の原因になります。
あまり使わない時間帯でしたら、包帯やサポーターに切り替えてあげると良いでしょう。
セルフケアのやり方
腫れているか確認しましょう。
まず、TFCC損傷で大事なこととして、一番最初に確認しておきたいことが、腫れがあるかどうかの確認してください。
腫れが強い場合は、アイシングをしましょう。
アイシングの方法はアイスパックや保冷剤で10分~15分間、当てて冷やしていきましょう。
腫れていると痛みは引いてくれませんからね。
マッサージをしましょう。
それでは次にTFCC損傷の時に行うものとして、マッサージをしていきましょう。
まず1つ目は円回内筋という筋肉です。
1・・・痛めている手を机の上に置いてリラックスしている状態を作ります。
2・・・手のひらが上に向いている状態で、肘の折れ曲がる部分(シワになっているところ)を見つけます。
3・・・肘が折れ曲がる部分に反対の手を人差し指から順におきます。

4・・・だいたい中指から薬指辺りのところに円回内筋がありますので、反対の手の親指で押したり肘で押したりしていきます。

だいたい、30秒を目安にしてください。手首の動きが先程より動きやすくなると思います。
次に2つ目の筋肉は上腕三頭筋(二の腕のところ)という筋肉です。
1・・・痛めている手を机の上に置いてリラックスしている状態を作ります。

2・・・手のひらが上に向いている状態で、肘の裏(肘を曲げた時に骨の出っ張りが出るところ)を触ります。
3・・・骨の出っ張りから親指1本分上(肩の方)から、反対の手の親指で押していきます。

4・・・だいたい10秒から20秒くらい押したら、親指1本ずつずらしていき、肩の付け根まで押していきます。
しっかりとこの2つのマッサージをしていくと、手首の痛みや動きが変わってくると思います。
これを1日に何回行ってもいいですが、目安としては1日3回、朝、昼、夜と行うのがオススメです!!
マッサージの方法も今後、動画で分かりやすくしていきますので、お楽しみにしていて下さい。
まとめ
TFCC損傷は、安静にしていれば2週間前後で良くなるものもありますが、症状によっては1か月以上かかるものもあります。
慢性的なTFCC損傷はとても治りにくいので、テーピングをしたりマッサージをしっかりしたりと、ケアを怠らないようにしましょう。
そして、自分で全部を判断せずに、お近くの医療機関に相談しながら治療とリハビリをして完治出来るように頑張ってみてください。
また、LINEで無料相談も承っていますのでご活用ください。
